レジ袋はCO2だけが問題じゃないのよ

いつも見ている日経BPオンラインに

なんとなく気持ちが悪い“エコ絶賛”の世論に物申す

なんて記事がありました。
これ自体は、同じく日経BPオンラインの日刊新書レビュー

ねえ、消費を減らさないで「エコ」ってできるの?〜『偽善エコロジー』

について書いているもので、最近のエコに関するメディアの「エゴ」について書いています。賛同できる部分もあれば賛同出来ない部分もあります。

一つ目ですが、レジ袋の問題は温暖化だけでは無い事。動物が餌と間違えて食べてしまった写真を見た事ありますか? つまり、自然に帰らないゴミを生成している事が問題なんです。ゴミを捨てるのに使うからというのも理由としては正当ですが、結局は正しく処理されないゴミが増えるだけです。

石油を全く使わなくするとか、燃やすのを0にするのは所詮無理なんですから、自然に優しい手段を取れば良いんですよ。昔みたいに紙袋にすれば、自然により優しくなれるでしょう。

二つ目は石油成分の余った分があるから全体を減らさなければ効果が無いという点ですが、これはある視点では正解ですが、違う見方をすると余ってるから使おうという免罪符的な臭いがする事です。余ると何が困るのでしょうか。「余るから」に合わせるのではなく、ポリ袋の生産量を減らしても「余りが出ない」方向に持って行くべきですよね。

お箸の話も同じだと思いますよ。そもそも切りすぎなんですよ。アマゾンの森林が森林ではなくなる日は近いですよね。どうしても割り箸が欲しければ、割り箸用の木を成長させる所から始めるべきですね。さらに言えば、その労力を森林維持に回した方が良いです。希少動物の保護にだって大いに役立ちます。

三つ目はペットボトルのリサイクルの点ですが、リサイクルされてない面で言えば賛同できますが、そもそもペットボトル自体を止めれば良いのです。これはコメントにも書かれていましたが瓶に戻せば良いんですよ。私も以前は出来るだけ瓶や缶を購入するようにしてましたが、最近はそれ自体が難しくなってきてますよね。もう、全部量り売りにしてくれればペットボトルなんか要らないのにと思っています。

四つ目はダイオキシン狂牛病が危なくないと書いている事ですね。これに関しては本を読まないと何とも言えませんが、狂牛病が危なくないとは何を根拠にしているのでしょうかね。科学的裏付けが無いとしたら無責任ですね。

最後は CO2 の排出率です。欧米とアメリカだけで 57% で、日本が -6% を達成しても世界全体で見れば 0.3% 減にしかならないと言っていますが、人口比で 50 分の 1 強の日本が 20 分の 1 を排出しているのです。つまり、先進国の「エゴ」である事には変わらないのです。それに「欧米が...」なんて言い始めたら、中国やインドと同じですよ。結局、みんな「あいつより少ない」となすり合うだけですよね。
まずは先進国として見本にならなければ駄目なんですよ。全てが手遅れになる前にね...